懐かしの映画

録画していた『サイレンサー破壊部隊』(1968年/監督:フィル・カールソン)を観る。マット・ヘルムが金塊を奪った一味と戦うシリーズ最終作。リアルタイムで観て以来の再見です。

デンマークで50億ドルの金塊を積んだ列車が襲われる事件が発生。秘密機関ICEの長官マクドナルド(ジョン・ラーチ)はマット・ヘルム(ディーン・マーティン)に金塊の捜索と強奪犯の捜査を命じます。コペンハーゲンにやってきたマットに、英国諜報員のフレヤ(シャロン・テイト)が旅行案内係として協力。強奪犯の首領コンチーニ伯爵(ナイジェル・グリーン)は、マット・ヘルムを仕末するために情婦のリンカ(エルケ・ソマー)と殺し屋のユー・ラン(ナンシー・クワン)を差し向けます。リンカとユー・ランはマットに色仕掛けで迫りますが……

ディーン・マーティンが鼻歌まじりに美女を相手にスパイ活動。緊張感がまるでないアクション映画です。マーティンらしいふざけた趣向もなく、コメディとしても今イチ。組立式のミニコプターが秘密兵器の目玉なのでしょうが、“ナポレオン・ソロ”でも“007”でも既に当時登場しており、目新しさはありませんでした。懐かしさだけで観たのですが、『沈黙部隊』→『殺人部隊』→『待伏せ部隊』と、どんどんつまらなくなり、この『破壊部隊』は最低の出来。シリーズ打切りになったのがわかる気がしま~す。

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