中途半端な終り方

nostalji2015-05-27

西部劇DVDの『シスコ・キッド』(1931年/監督:アーヴィング・カミングス)を観る。最初のトーキー西部劇『懐かしのアリゾナ』で主人公のシスコ・キッドを好演したワーナー・バクスターが再びシスコ・キッドを演じています。
5000ドルの賞金がかかったシスコ・キッド(ワーナー・バクスター)が現れたときいて、前作で彼を取り逃がしたミッキー軍曹(エドマンド・ロウ)が追跡。酒場の歌姫カルメン(コンチータモンテネグロ)と愛を語らっていたシスコ・キッドは、ミッキー軍曹を見て逃げ出しますが、撃たれて負傷します。牧場に逃げ込んだキッドは、サリー・ベントン(ノーラ・レイン)に助けられるのね。サリーの夫は何者かに殺され、サリーは子どもたちと牧場を守っています。サリーの一家と仲良くなったキッドは、サリーの借金を返すために銀行から5000ドルを奪いますが……
人情ドラマが中心で、派手なドンパチはあまりありません。カルメンに横恋慕している保安官との対決や、牧場を狙っているサリーの夫を殺した黒幕との決着はついておらず、ミッキー軍曹がキッドの義侠ぶりを認めて彼を逃がすだけのラストはしっくりきませんね。ワーナー・バクスターのシスコ・キッドは3本あって、3作目に続くのかなァ。
前作同様、ノンビリした展開で、会話ばかり多く、面白い西部劇ではありませ〜ん。