2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

あーあ、驚いた

泊にきた孫たちの相手で連休前半は終わり。4月下旬は色々な人が亡くなりました。 ミステリー作家の佐野洋(84歳)さんは、小説よりも辛口批評の『推理日記』で楽しませてもらいました。俎上に乗った作品に対する批評は、読者のみならず、作者にも参考にな…

たまたま見つけて

買い物に出て、本屋で見つけた井上雄彦:著の『バガボンド(35巻)』(講談社:2013年4月23日第1刷発行)を読了。武蔵は伊織と法典ヶ原で農耕生活を送っているのね。川があふれるので、石を積んで水をくい止めようとしますが、水の勢いに負けて失…

最終回だったので

昨夜は、韓国ドラマ『屋根部屋のプリンス』の最終回を観る。朝鮮王朝の皇太子(ユチョン)が現代にタイムスリップして皇太子妃の死の謎を解くラブコメディです。宮廷の池で死んだ皇太子妃(チョン・ユミ)の事故死とも自殺とも他殺ともわからない死の謎を3…

小次郎が好きなので

録画保存していたテレビ時代劇『宮本武蔵』の「第5部:決闘一乗下り松」と「第6部:決闘巌流島」を観る。テレビ東京の1990年新春ワイド時代劇で放送したものです。武蔵は北大路欣也ね。新春ワイド時代劇の先駆けとなるのが、1980年の新春に一挙放…

策は弄せず

録画保存していた『宮本武蔵/決闘巌流島』(1956年・東宝/監督:稲垣浩)を観る。宝蔵院の阿厳(上田吉二郎)を破った武蔵(三船敏郎)は江戸に出てきます。細川家への仕官のために小次郎(鶴田浩二)も江戸にきており、武蔵と出会います。小次郎は武…

剣に苦悩せず

録画保存していた『続・宮本武蔵/一乗寺の決闘』(1955年・東宝/監督:稲垣浩)を観る。伊賀の荒野で鎖鎌の宍戸梅軒(東野英治郎)を倒して京にやってきた武蔵(三船敏郎)は吉岡道場を訪れます。当主の清十郎(平田昭彦)は、弟子の祇園藤次(加東大…

アカデミー賞受賞作品だが

録画保存していた三船敏郎の“宮本武蔵三部作”を観ることにする。本日は第一部の『宮本武蔵』(1954年・東宝/監督:稲垣浩)ね。武蔵(三船敏郎)と又八(三国連太郎)が武士として出世する野心を胸に故郷を去って関ケ原に行くところから始まります。又…

無国籍時代劇

録画保存していた時代劇映画『幽霊島の掟』(1961年・東映/監督:佐々木康)を観る。“ガンと剣・恋と唄、橋蔵はじめ豪華スターのアクション時代劇”という惹句にあるように、二組の密輸組織が支配する島に二挺拳銃の浪人(大川橋蔵)がやってきて、悪の…

歌舞伎調

録画保存していた時代劇映画『危し!伊達六十二万石』(1957年・新東宝/監督:山田達雄)を観る。江戸家老・原田甲斐(嵐寛寿郎)の策謀によって乱行を続ける藩主・伊達綱宗(中村竜三郎)が幕府から隠居を命じられるんですな。家督は幼少の亀千代(太…

魅力的キャラ

高田崇史:著の『QED・御霊将門』(講談社:2006年10月5日第1刷発行)を読了。殺人事件は出てこず、平将門怨霊伝説を探る純粋歴史ミステリーです。奈々・沙織の棚旗姉妹と桑原崇(ワトソンとホームズね)のシリーズコンビが、神田明神・将門首塚…

三国さん関連で

録画保存していた時代劇映画『真剣勝負』(1971年・東宝/監督:内田吐夢)を観る。東映五部作では描かれなかった宮本武蔵と宍戸梅軒の対決を、武蔵が梅軒の家を訪ねる夕刻から翌日の夕刻までの丸1日をセミドキュメンタリータッチで描いた野心作です。 …

新解釈

高田崇史:著の『QED・龍馬暗殺』(講談社:2005年1月11日第5刷発行)を読了。高知の山奥の村で起こった殺人事件と、「龍馬暗殺の謎」の解明が並行して描かれる歴史ミステリーです。殺人事件のトリックは如何ってことなし。「龍馬暗殺の謎」は“薩…

シーズン最終回ということで

録画していた海外ドラマ『CHASE/逃亡者を追え』と『ヤングスーパーマン』を観る。 『CHASE/逃亡者を追え』は、ジェリー・ブラッカイマー製作による犯罪アクションで、シリーズ途中から観て気に入りました。主人公が連邦保安官(USマーシャル)…

集団時代劇の面白さ

録画していた時代劇映画『集団奉行所破り』(1964年・東映/監督:長谷川安人)を観る。元海賊の悪党たちが、恩人の七回忌法要のために商人からの賄賂を貯めこむ奉行所を襲う計画を立てるんですな。各々の特技(軍師の金子信雄、人斬りの大友柳太朗、ス…

新味なし

録画保存していた時代劇映画『大勝負』(1965年・東映/監督:井上梅次)を観る。十手・捕縄を握ったヤクザたちの横暴を抑えるために勘定奉行・堀大和守(大友柳太朗)は、真岡代官・桧垣三右衛門(大坂志郎)に取り締まりを命じます。真岡宿は常吉(天…

ポーランド人、スウェーデン人、そして……

マカロニ西部劇のDVD『新・脱獄の用心棒』(1971年/監督:ドゥッチオ・テッサリ)を観る。『豹/ジャガー』『ガンマン大連合』と同様な、フランコ・ネロが出演したメキシコ革命ものです。ロシア侯爵を名乗る詐欺師(フランコ・ネロ)が、財宝が隠さ…

全く記憶になく

注文していたマカロニ西部劇のDVD『嵐を呼ぶプロファイター』と『新・脱獄の用心棒』が届き、さっそく『嵐を呼ぶプロファイター』(1967年/監督:ホセ・アントニオ・デ・ラ・ローマ)を観る。ブームの時に公開されたマカロニウエスタンで、リアルタ…

円谷特撮ということで

録画していた『ネオウルトラQ』と『緊急指令10-4・10-10』の最終回までをまとめて観る。 『ネオウルトラQ(全12話)』は、WOWOWの大人向け特撮ドラマ。作り手の意欲はわかるのですが、内容は困惑するものばかりです。各エピソードが尻切れトンボで…

前作には当然およばず

録画していた『フライトナイト/恐怖の夜』(2011年/監督:クレイグ・ギレスビー)を観る。1985年の上出来吸血鬼映画『フライトナイト』(監督:トム・ホランド)のリメイクです。隣家に越してきた吸血鬼(コリン・ファレル)を高校生(アントン・…

ニューシネマだが

西部劇DVDの『小さな巨人』(1970年/監督:アーサー・ペン)を観る。121歳の老人ジャック・クラブ(ダスティン・ホフマン)が自分の数奇な人生を語る物語です。メイキャップが素晴らしく、ホフマンの演技が光っていますね。ジャックは10歳の時…

フォードの限界

西部劇ビデオの『シャイアン』(1964年/監督:ジョン・フォード)を観る。ジョン・フォードの最後の西部劇です。米政府によってシャイアン族に指定された居留地は蚊と砂塵が舞う不毛な土地で、多くのシャイアンが伝染病と飢えのために死に、ダルナイフ…

野蛮人なのは

ディー・ブラウン:著(鈴木主税:訳)の『わが魂を聖地に埋めよ(下巻)』(草思社文庫:2013年2月8日第1刷発行)を読了。下巻の各章は次の通りで、10章:キャプテン・ジャックの試練、11章:野牛を救うための戦い、12章:ブラック・ヒルズを…

インディアン関連で

西部劇DVDの『夕陽に向って走れ』(1969年/監督:エイブラハム・ポロンスキー)を観る。最愛のローラ(キャサリン・ロス)と結婚するために、インディアン保護区に戻ってきたウイリー・ボーイ(ロバート・ブレーク)は、娘の結婚に反対するローラの…

インディアン迫害関連で

西部劇ビデオの『ソルジャーブルー』(1970年/監督:ラルフ・ネルソン)を観る。西部劇の中で正義の象徴であった騎兵隊の残虐性を暴いた作品で、最後の15分の描写が評判になりました。主人公はシャイアン族に捕まって2年間暮らした女性クレスタ(キ…

復刊されて

ディー・ブラウン:著(鈴木主税:訳)の『わが魂を聖地に埋めよ(上巻)』(草思社文庫:2013年2月8日第1刷発行)を読了。1972年に同社から刊行された著作を文庫で復刊したもので、インディアンと白人の戦いをインディアンの側から書かれたアメ…

ハリウッド風でも

録画していた『ヤマトタケル』(1994年・東宝/監督:大河原孝夫)を観る。日本武尊の神話を大幅に改変したファンタジー・アドベンチャーです。 ヤマトヒメ(宮本信子)によって勇士として育てられたヤマトタケル(高嶋政宏)は、邪神ツクヨミ(阿部寛)…

時代劇ということで

録画していた『逢魔が辻の決闘』(1951年・大映/監督:森一生)を観る。 御家再興を願う金森藩家老・小出主馬(沢村国太郎)は、将軍の代参で上洛の竹姫(宮城千賀子)に直訴し、竹姫から家宝の短剣・雲龍丸と共に世継ぎの初姫(白鳥みづえ)を二条城に…