2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

奇怪な存在

顧蓉・葛金芳:著(尾鷲卓彦:役)の『宦官』(徳間文庫:2000年11月15日初版発行)を読了。私が宦官に興味を持ったのは、中国や朝鮮で権力者の陰の部分として存在した宦官が、日本にはなかったことなんです。古代においては、中国だけでなく、ロー…

パンフの表紙から

拙サイトのファンの方から時代劇映画パンフが送られてくる。比較的新しい作品6冊(『将軍』『徳川一族の崩壊』『天と地と』『ええじゃないか』『激突』『その小さき手に』)ですが、未所持のものばかりだったので、有難く頂きました。でもって画像は、『そ…

ボナンザ関連で

録画保存していた『ボナンザ・リターンズ』(1993年/監督:ジェリー・ジェームソン)と『新ボナンザ・カートライト一家の絆』(1995年/監督:マーク・ティンカー)を観る。1905年のポンデローサを舞台にした、ベン・カートライトが死んだ後の…

アダムの死

パーネル・ロバーツさん(81歳)が亡くなったことをネットで知る。『ボナンザ』のアダム役で馴染み深いスターでした。『ボナンザ』は、アメリカでは1959年〜74年(14シーズン440回)続いた人気西部劇で、日本でも1960年から日本テレビ系列…

元を取っていないビデオ

特に観るものもないので、セルビデオの西部劇『さすらいの一匹狼』(1966年/監督:トニーノ・バレリー)を再見。このビデオを観るのは、これで4度目(確認のための部分視聴含む)なのですが定価が15800円で元は取れていません。リアルタイムで観…

個人趣味本

小谷野敦:著の『大河ドラマ入門』(光文社新書:2010年1月20日初版発行)を読了。原作・脚本から始まり、キャスティング、音楽、時代考証などあらゆる角度から大河ドラマについて論じていますが、主観中心の個人趣味的分析(まえがきで著者が述べて…

時代遅れの男たち

BS2が西部劇『ワイルドバンチ』(1969年/監督:サム・ペキンパー)を放映。超スローモーション撮影による、乱射乱撃・血しぶきドバッのバイオレンス描写は、それまでの西部劇にはない演出で、西部劇ファンのみならず映画ファンに衝撃を与えた作品で…

時代劇にリメークしたら

NHKハイビジョンが西部劇『ヴェラクルス』(1954年/監督:ロバート・オルドリッチ)を放映。南北戦争が終わり、南軍将校だったトレイン(ゲーリー・クーパー)が一旗あげようと革命騒ぎにゆれるメキシコにやってくるんですな。無法者たちも流れ込ん…

天は我らを見放した

1902年1月23日、青森第五歩兵連隊は八甲田山雪中行軍に出発する。新田次郎の原作を映画化した『八甲田山』(1977年・東宝/監督:森谷司郎)は、青森第五歩兵連隊の遭難事故を扱ったもので、苛酷な自然との戦いを迫力ある映像で描いていましたね…

懐かしのマンガ

九里一平:画(川内康範:原作)の『アラーの使者』(マンガショップ:2010年1月3日初版発行)を読了。『アラーの使者』は、『七色仮面(新・七色仮面)』の後を受けてNET(現:テレビ朝日)系列で1960年7月7日〜12月27日に放映された東…

原作を遠く離れて

昨日、所用があって大宮へ。立ち寄ったジュンク堂で『バガボンド32』『アラーの使者』『大河ドラマ入門』を、ブックオフで『韓国人の発想』と『宦官』を購入しました。さっそく井上雄彦:著の『バガボンド32』(モーニングKC:2010年1月15日第…

映画カレンダーから

画像は、『点と線』(1958年・東映/監督:小林恒夫)のポスター。今年は松本清張生誕100周年ということで、映画化された清張作品が数多く放映されますね。清張作品はトリックの妙味よりも、身近な社会で発生する犯罪を通して、見せかけの秩序への矛盾…

訃報ばかり

小林繁さんの急死に続いて、歌手の浅川マキさん(67歳)も急死していたことを知る。学生時代(1967年〜71年)の記憶に残る歌手でした。倦怠感あふれるアングラ音楽は、反体制を自負する当時の若者に受け入れられ、マスコミにもよく取り上げられてい…

史実よりフィクション

昨日は、西部劇仲間との新年会、土産に貰った私製DVD『OKコラルの決闘シーン』を観る。映像となった8本(『フロンティア・マーシャル』『荒野の決闘』『OK牧場の決斗』『墓石と決闘』『ドク・ホリデイ』『トゥームストーン』『ワイアット・アープ』『…

冒険映画

HP:放出美級迷画座の「冒険映画」に『地底探検』他4本を追加アップ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/zanmai12/bouken3.htm 冒険映画なんてコンテンツを作っているのですが、主人公が冒険(危険を冒して成功の見通しのつかないことを行なうこと)すれ…

やっぱり長かった

録画保存しておいた西部劇『ワイアット・アープ』(1994年/監督:ローレンス・カスダン)を再見。ワイアット・アープの兄弟愛をテーマに、保安官となって活躍する前の青年時代から、OKコラルの決闘後の復讐戦までを描いた伝記ドラマとなっています。…

史実には、ほど遠く

録画保存しておいた『ドク・ホリデイ』(1971年/監督:フランク・ペリー)を観る。西部劇では有名な実在したガンマン、ドク・ホリデイの物語ね。ワイアット・アープの相棒的存在で、映画には何度も登場していますが、主人公にしたのはこの作品だけです…

映画音楽の名曲

風邪をひいたので、大事をとってCDを聴きながら1日中寝ている。こんな時はたいてい映画音楽ね。画像は、『ロッキー』のレコードジャケット。 テーマ曲「GONNA FLY NOW」は、いつ聴いても胸が高鳴る映画音楽史に残る名曲です。ビル・コンティは…

土俵にあがってこそ

大関魁皇が千代の富士の記録を抜いて幕内最多808勝を達成。勝利数もさることながら、528敗というのも素晴しいですよ。幕内通算500敗以上の力士って、何人いるのでしょうか。弱ければ、幕内に留まることはできないし、強ければ横綱になって500敗…

HALの誕生日

画像は、『2001年宇宙の旅』(1968年/監督:スタンリー・キューブリック)のディスカバリー号。『2001年宇宙の旅』は、それまでにない映像表現でSF映画史上に輝く傑作となりました。セリフは少なく、ナレーションもなく、さまざまな解釈がで…

暇つぶしに

画像は、パズル本『クロスワードDay』の2月号。正月に散歩がてらに立寄ったスーパーで購入しました。私の得意なクロスワードをメインにしており、総額500万円の賞品につられましてね。全部で45問あるのですが、空いた時間に3問ずつ解答すれば15…

久しぶりにアップ

録画していたETB特集『日本と朝鮮半島2000年』の第9回「朝鮮通信使」を観る。“通信”の意味が単なる儀礼的なものでなく、信頼を通わせる意味があったことを初めて知りました。外国文化に抵抗なく感動する日本人の体質もあって、通信使たちも満足して…

秀吉が長生きしていたら

録画していたETB特集『日本と朝鮮半島2000年』の第7回と第8回を観る。第7回「東シナ海の光と影」は、倭寇の実像について検証しています。文献に出てくる倭寇の活動期間は長いのですが、朝鮮半島を頻繁に襲った高麗末期から朝鮮初期を中心にした内…

幻の大国

録画していたETB特集『日本と朝鮮半島2000年』の第5回と第6回を観る。第5回「日本海の道」は、渤海との交流を中心にした日本海交通について検証しています。渤海は、韓国時代劇『大祚栄(テジョヨン)』を観るまでは、名前だけは知っていても、私…

古代史ドラマを希望

録画していたETB特集『日本と朝鮮半島2000年』の第3回と第4回を観る。第3回「仏教伝来」は、渡来人がもたらした飛鳥文化について、飛鳥寺と韓国王興寺の遺跡などから交流を検証しています。仏教がたんに信仰の対象とされただけでなく、渡来豪族の…

テレビで勉強

昨年、月1で放送していたETB特集『日本と朝鮮半島2000年』が正月に纏めて再放送され、録画しておいた第1回と第2回を観る。 第1回「古代、人々は海峡を越えた」は、総花的で深い内容ではないですが、韓国の遺跡発掘状況は興味深かったですね。発掘…

ハイパー・ゴシック・ミステリー

録画していた『ヴィドック』(2001年/監督:ビトフ)を観る。ヴィドック(ジェラール・ドバルデュー)が鏡の仮面をつけた謎の男と闘って殺されるシーンから始まり、ヴィドックの伝記を書く予定だったエチエンヌ(ギョーム・カネ)が、ヴィドックが捜査…

今日から平常番組

カミさんと初詣に行く。氷川神社は仕事始めとあって会社関係の参拝者が多かったです。家内安全と後厄祈願をして、お御籤をひいたら凶。帰宅して画像をアップしようとしたら、カードリーダーが読み取りません。デジカメのモニターには映るので、リーダーが壊…

龍馬の魅力

NHK大河『龍馬伝』が今日から始まる。これまでの幕末を扱ったNHK大河では、多くの龍馬役者がいましたね。私の記憶に残っているだけでも、『竜馬がゆく』では北大路欣也、『勝海舟』では藤岡弘、『花神』では夏八木勲、『翔ぶが如く』では佐藤浩市、『…

新春時代劇

昨夜、『陽炎の辻スペシャル』を観る。原作は佐伯泰英の“居眠り磐音江戸双紙”です。現在32巻まで発刊されている人気シリーズなんですが、小説は読んでいません。『陽炎の辻』は第1シーズンから欠かさずに観ていて、私の好きな時代劇です。スピーディーな…